キャスターはアナウンサーや記者出身が多いが、安藤は違う。放送局員でもない。上智大に在学中、テレビ朝日の報道番組でリポーターをしたのが契機だ。「この世界で28年。初めの頃は周囲はおじさんばかり。私は宇宙人のようだった。浅薄な知識しか無くて何をしてもしかられる。毎日やめようと思っていた」
ただ、できないからやめるのでは惨めなので、できるようになったらやめようと思った、と言うところに負けん気がうかがえる。
「ニュースステーション」などに出演して学生生活に戻り、次にフジに誘われ、87年に夕方の「スーパータイム」へ。94年に夜の「ニュースJAPAN」、00年から再び夕方の「スーパーニュース」を伝える。
「生来のやじ馬」という気質で、現場を数々踏んできた。フィリピン暴動、湾岸戦争、カンボジア総選挙、阪神大震災……。
「現場でしか分からない、行間みたいなものを知っているかどうかは画面に反映される。現場で何を拾い集められるかは、自分自身との勝負。何も拾えなくなったら取材者として終わりだと思っています」
取材してもまた、伝わらなければ無意味と考える。
「視聴率が悪いと、伝えた気になっていただけか、と悲しくなる。一人でも多くの人に見てほしい。酒のさかなや、茶の間のネタにされることが幸せです」
女性の視点を打ち出さない。そんな姿勢に見える。「女性であることで2割ぐらいゲタをはかせてもらってきた。ちやほやされていることに気づかなければ、今の私はないと思います」
47歳。ますますエネルギッシュだ。上智大の大学院で国際関係論を学び、ほぼ毎日ジムに通う。雑誌で料理のレシピを披露し、愛犬との日々をエッセーにつづる。「この先は」と尋ねると、笑って言った。 「可愛い、きれい、が女の絶対的な価値のように言われたテレビ界で、若くもない女がどこまでニュースをやれるのか。とっても興味があるんです」
2006/10/26 asahi.comより
安藤さん、カッコイイですよねーっっ!